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この小説が、私をミステリー好きにしたといっても過言ではありません。
ドキドキするような恋愛描写の奥には、ミステリーの伏線(&ミスリード)が山ほど。

この記事では、そんな「イニシエーション・ラブ」を紹介します。
(本記事にはネタバレは含みません。)

あらすじ

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説―と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。

(amazonウェブサイトより)

1980年代を舞台に、合コンで知り合った1組の男女のほろ苦くて甘い恋愛模様が描かれています。


くりぃむしちゅーの有田が絶賛

文庫版発売は2007年ですが、話題になったのは2014年3月のことです。

くりぃむしちゅー有田哲平が「最高傑作のミステリー」と評したことで有名になりました。
これにより、1週間で1.6万部を売り上げ、100位圏外から8位にランクインしたそうです。


感想

ミステリーだという先入観をもってしても、十分楽しめます。
なぜなら、伏線も多く張ってありますが、ミスリードも非常に多く、
だまされるまいと注意深く読んでも、まんまとだまされます。

また、乾くるみさんの風景の描写、心の描写はとても美しく、
ドキドキしながら、登場人物に入り込んで読めるので、
ミステリーが苦手な方でも、普通に恋愛小説として読めます。

最後まで読まないと作品の良さは十分に伝わりません!
特に、最後の二行で、「あれ?あれ?」となります。急にはじめから読み返したくなります。
まさに、再読せずにはいられない一冊です。
再読する際には、解説を読んでからにすると、より楽しめること間違いなしです。


追記

2015年5月23日に映画化もされました。これもまたおもしろかったです。